家具作りを進める上で常に職人の考えの中心にあるもの、それは『パネルを作る』と言うことです。誤解を恐れずに言えば、そこにある1台の家具は何枚かのパネルの集合体である訳ですから。まぁ、いろんなカタチの家具がありますから一概には言えませんが、基本的にはそういう考えでOKです。要はパーツに分けて考えるという事ですね。
 で、その『パネル』を2で木取った材料で作って行く訳ですが、先にその構造がどうなっているのかちょっとお話しておきますと・・・

例えば、600×600、厚さ約30のパネルをど真ん中で真っ二つに切ったところの
断面の一部を見てみましょう。因みに業界ピープルは寸法をミリ単位で言いますので、600×600とは60cm×60cmのことです。

まぁ、コレが最も単純なパネルの断面だと思いますが、注目すべきは図中の白い部分です。コレって要は空洞です。なにも詰まってません。で、こういう構造のモノを業界用語で『フラッシュ構造』って言うんですけど、例えばすべてムク材のみを使用して製作され、それを“売り”にしている家具とかは別にして、世の中にあるすべての家具を構成する1枚1枚のパネルは、この『フラッシュ構造』になっているハズです。
 「何故フラッシュにするのか?」と言うと、「軽くするため」とか「ソリを防ぐため」とか「材料費を抑えるため」とかが主な理由でしょうか。

ハイ、コレが組んだ芯です。作業台の上に重ねて積んであるものも後ろの壁に立てかけてあるものもそうですが、目の字・日の字みたいなカタチの穴の部分が、先程の断面図の白い空洞の部分です。2の段階では、この枠を組むための1本1本の芯材をそれぞれの長さに切るまでの作業でした。

で、この様なフラッシュ構造において、“そこの場所”に芯を入れる事の意味は二通りあります。一つには次の段階・4で『加工』する部分。加工するためには、そこに“芯”が入っていなければダメって事は、全く家具の事が分からない一般ピープルの皆さんも、なんとなく感じてもらえるのではないでしょうか? 例えば先程の断面図で言えば、芯が入っていない所は4ミリベニヤ1枚な訳ですから、そんな場所に例えば穴を開けたらどうでしょう・・? もう一つは、パネルの表面の強度を保つために。例えば900×900のパネルの四隅にしか芯が入っていなかったりしたら・・・。そのパネルの真中辺を人差し指で突付いただけでもブヨブヨしちゃいます。



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